(ブルームバーグ): 10日に取引が開始されたばかりの暗号資産(仮想通貨)「インターネットコンピューター」は時価総額が約450億ドル(約4兆9000億円)に達し、早くも世界最大級の仮想通貨の1つになった。

コインマーケットキャップ・ドット・コムが集計する仮想通貨の規模ランキングでは、インターネットコンピューターは8位となっている。同仮想通貨と関連するデジタル台帳は、アマゾン・ドット・コムやフェイスブックといった巨大ハイテク企業を介したり、サーバーや商用クラウドサービスを利用したりすることなく、誰もがインターネット上に好きなものを公開するのに役立つと考えられている。

創設者のドミニク・ウィリアムズ氏によると、同仮想通貨には企業による囲い込みを避け、コストを削減するという狙いがある。ユーザーはインターネット大手に対抗するソーシャルメディアやその他のサービスを構築できる可能性もあるという。

年初には1兆ドルを下回っていた仮想通貨市場全体の時価総額は現在、2兆4800億ドルに膨らんでいる。

原題:Two-Day-Old Cryptocurrency Surges to $45 Billion Market Value(抜粋)

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