[10日 ロイター] - 米石油大手オキシデンタル・ペトロリアムが10日発表した第・1四半期決算は、調整後の損失が前年同期比で縮小した。化学品や石油輸出が収益を押し上げた。

第1・四半期の調整後損失は1億3600万ドル(1株当たり0.15ドル)。前年同期の4億6700万ドル(1株当たり0.52ドル)の損失から縮小した。リフィニティブがまとめたアナリスト予想は1株当たり0.33ドルの損失だった。

石油・ガス部門は6200万ドルの損失を計上した。前年同期は1億7900万ドルの税引前利益を上げていた。

化学部門の利益は、前年同期の1億8600万ドルから2億5100万ドルに拡大した。価格は堅調に推移したものの、悪天候やコスト上昇により利益が相殺されたという。

原油輸出を扱う中流・マーケティング部門の利益は2億8200万ドルだった。前年同期は減損処理により13億ドルの損失を計上していた。

化学やマーケティング部門の業績は改善したものの、2006年にエクアドルがオクシデンタルの油田を差し押さえたことを巡る問題が重しとなっている。同社は上訴を予定しており、訴訟費用として税引き後に4億0300万ドルの偶発損失費用を計上した。

さらに、19年に米アナダルコ・ペトロリアムを380億ドルで買収した際に積み上がった負債の返済にも苦しんでいる。生産関連のコストを大幅に削減したほか、一部資産の売却を行って現金の確保に努めている。