[ドバイ 10日 ロイター] - サウジアラビアの統計当局が10日発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)速報値は原油減産の影響で前年比3.3%減少した。ただ、非石油部門は新型コロナウイルスのパンデミックから回復し、3.3%増と2020年第1・四半期以降で初めてプラスとなった。

政府サービス部門も0.3%増加した。

国際通貨基金(IMF)は最近のリポートで、サウジの今年の成長率を2.1%と予想している。

統計によると、第1・四半期は石油輸出国機構(OPEC)プラスの減産合意で原油の生産が12%減少した。

GDPは季節調整済みの前期比で0.1%減。非石油部門は4%増、政府サービスは0.5%増加した。

サウジは石油頼みの経済から脱却するため非石油部門を成長させようとしている。事実上の政治指導者であるムハンマド皇太子は3月、経済多角化に向けた巨額投資計画で、国営企業に政府に支払う配当を抑制して設備投資を拡大させる方針を示した。