[ベルリン 10日 ロイター] - ドイツのバイオ医薬会社ビオンテックは10日、シンガポールに東南アジア本社を設置するほか、メッセンジャーRNA(mRNA)技術に基づいたワクチンの新たな生産拠点を建設する計画を発表した。

シンガポール生産施設のmRNAワクチン年間生産能力は2023年に数億回分になると見込まれるという。シンガポール経済開発庁(EDB)の支援を受けており、将来のパンデミック(世界的大流行)に迅速に対応するため生産ネットワークを拡充する。

シンガポールオフィスは2021年に開設し、生産拠点は23年までに操業を始める計画。シンガポールで最大80人の雇用が創出される見通し。

ビオンテックは2020年に米国本社をマサチューセッツ州ケンブリッジに設立した。