(ブルームバーグ): 野村ホールディングスは10日、独立系の投資・アドバイザリー会社であるジャーデン・グループと、オーストラリアとニュージーランドでの戦略的提携で合意したと発表した。資本提携は行わない。

発表資料などによると、ジャーデンはニュージーランドに本拠があり、同国と豪州で投資銀行業務や富裕層向け事業に強いネットワークを持つ。野村HDとは主に両国に絡むM&A(企業の合併・買収)助言業務やそれに伴う資金調達での連携により、質の高いサービス提供を目指すとしている。

資金調達の分野では、ジャーデンが現地の株式引き受け(ECM)で強みを持つ一方、野村HDは債券引き受け(DCM)で存在感があり、補完関係にあるという。野村HDのアジア地域(除く日本)の投資銀行部門責任者、豊嶋賢士氏はこうした補完関係は「顧客サポートの体制強化につながる」とコメントしている。

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