[ソウル 10日 ロイター] - 韓国の文在寅大統領は10日、必要ならば財政支出をさらに拡大して雇用増を図る考えを示した。2022年序盤までの任期で、雇用創出が引き続き政府の最優先事項になると強調した。

文大統領は就任4年に合わせて演説し、今年通年で4%を上回る経済成長率を確保することに焦点を置いた政策を講じると述べた。

企画財政省は現在、3-4%の経済成長率を予想している。

大統領はテレビ演説で「苦しんでいる若者、女性にさらに配慮する。(既存の)雇用対策を早急に実行に移しながら、必要であれば追加の財政政策を立案することも選択肢になる」と述べた。

韓国の新型コロナウイルス経済対策の規模は約310兆ウォン(2750億ドル)に達している。景気は緩やかに回復しているものの、雇用の減少は第1・四半期も続いており、失業率は過去20年で最悪の5%となっている。

文大統領は、任期の5年間で毎年50万人の新規雇用を創出する公約を掲げていたが、国民の間で「雇用を重視する大統領」とのイメージが低下している。

*大統領の発言を追加しました。