[ベルリン 7日 ロイター] - ドイツのスポーツ用品メーカー、アディダスは7日、2021年の売上高見通しを上方修正した。新型コロナウイルス流行を受けた欧州でのロックダウン(都市封鎖)や、サプライチェーンを巡る問題、政治的な緊張感にもかかわらず、新製品への力強い需要を見込んだ。

2021年の増収率は10%台後半と予想し、10%台の半ばから後半としていた3月時点の予想を引き上げた。第2・四半期に50%前後の増収が見込まれるとした。

同日発表した第1・四半期決算は、売上高が20%増の52億6800万ユーロ(約63億5000万ドル)で、市場予想の50億ユーロを上回った。純利益(継続事業)は5億0200万ユーロに増加した。

同社などのブランドは今年3月、新疆からの綿の調達に関する声明を巡って中国で批判を浴びたが、アディダスは今回、この問題について直接的には言及しなかった。ただ、新たな見通しは地政学的な状況なども考慮に入れているとした。

同社によると、第1・四半期の大中華圏での売上高は156%増加した。