[ベルリン 7日 ロイター] - フランスは、欧州連合(EU)が今後2年間に計画している米ファイザー・独ビオンテック製の新型コロナウイルスワクチン18億回分の発注を延期している。独ウェルト紙がEU外交筋の話として7日報じた。

報道によると、仏政府が発注をためらう理由は不明だが、外交筋は、ワクチン生産に仏企業がより大きく関与することを期待しているのではないかと推測している。

ワクチン発注を巡る直近の会合では、仏代表は技術的な質問や説明を要求し、意思決定を妨げていたという。

世界的にワクチン需要が高まっているため、EU加盟国政府は発注が手遅れになることを懸念している。同紙は「これは仏が責任を負うべき災害になるだろう」との外交当局者の発言を報じた。