[キエフ 6日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は6日、訪問先のウクライナでゼレンスキー大統領と会談した。ロシアが「無謀で攻撃的」な行動をやめることを望むと述べ、米国がウクライナに対する安全保障上の支援強化を積極的に検討していると明らかにした。

ブリンケン長官は、ロシアが先月、ウクライナとの国境付近からの部隊撤退を発表したにもかかわらず、「脅威は残っている。ロシアは一部の部隊を撤退させたが、ウクライナとの国境付近に依然として大規模な部隊が残っている」と指摘。「ロシアには、そうしようと思えば、かなりの短期間で攻撃行為を行う能力がある」と述べた。

さらに「米国は状況を注視している」と述べ、ウクライナへの強い支持を改めて確認。米政府が「安全保障上の協力と支援のさらなる強化を積極的に検討している」としたが、詳細には触れなかった。

バイデン米大統領がウクライナを訪れ、ゼレンスキー大統領と会談することを望んでいるとしつつも、詳細は明らかにしなかった。また、ウクライナが望んでいる北大西洋条約機構(NATO)加盟を巡る詳細にも踏み込まなかった。

ゼレンスキー大統領はロシアがクリミア半島に展開している数万人の軍隊のうち3500人程度しか撤退されていないとし、「脅威があるかもしれない」と述べた。