(ブルームバーグ): 欧州最大の自動車メーカー、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)は2021年通期の見通しを引き上げた。中国市場の急回復や電気自動車(EV)の需要拡大が寄与し、1-3月(第1四半期)の利益が堅調だったことを受けた。

6日の発表によると、通期の営業利益率見通しは5.5-7%。従来予想は5-6.5%だった。VWはまた、純キャッシュフローと純流動性の予測も上方修正したが、業界に広がる半導体不足が4-6月(第2四半期)に「さらに大きな影響」をもたらす見込みだと警告した。

1-3月の営業利益は48億ユーロ(約6300億円)と、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で店舗の営業や工場の操業が停止された前年同期の9億ユーロから増加。営業利益率は7.7%に上昇した。

原題:VW Raises Full-Year Outlook After Market Recovery Boosts Demand(抜粋)

©2021 Bloomberg L.P.