[5日 ロイター] - 中国のインターネットサービス大手、騰訊控股(テンセント・ホールディングス)が、米ゲーム開発会社のライアットゲームズとエピック・ゲームズの株式を引き続き保有し続けることを求めて米当局の対米外国投資委員会(CFIUS)と交渉していることが分かった。事情に詳しい複数の関係筋が明らかにした。

同筋によると、交渉は昨年下半期から続いている。テンセントに対して米企業株式の売却を命じる権限を持つCFIUSは、エピック・ゲームズとライアットゲームズのユーザー個人情報取り扱い状況が国家安全保障リスクに当たるかどうかを調べているという。

テンセントは人気ゲーム「フォートナイト」の開発元であるエピック・ゲームズの株式を40%保有。人気ゲーム「リーグ・オブ・レジェンド」の開発元であるライアットゲームズについては2011年に過半株式を取得し、残りを15年に買収した。

関係筋によると、テンセントは株式保有維持を目指し、リスク緩和措置を巡って交渉を進めている。

関係筋の1人によると、エピック・ゲームズはテンセントとはいかなるユーザー情報も共有していないという。

テンセント、エピック・ゲームズ、CFIUSはコメントを避けた。

ライアットゲームズの広報担当者は、自社はテンセントとは独立して運営されており、プレイヤー情報保護のため「業界主導の慣行」を実践していると説明。CFIUSとの交渉についてはコメントしなかった。