[4日 ロイター] - 米配車サービス大手リフトが4日発表した第1・四半期決算は、調整後ベースの赤字が市場予想よりもかなり小幅にとどまった。コスト削減により第3・四半期以降、調整後で黒字を維持できるとの見通しを示した。

リフトは新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)に伴う規制で需要が低下し売上高が落ち込んでいるが、第3・四半期にはワクチン接種の進展を背景に米国で旅行が増え需要が大きく回復するとみている。

同社の株価は引け後の時間外取引で5%超上昇した。過去5営業日には11%下落していた。

第1・四半期の調整後のEBITDA(利払い・税引き・償却前損益)は7300万ドルの赤字。リフィニティブがまとめたアナリストの予想平均は1億4400万ドルの赤字だった。

同社は、第3・四半期に調整後EBITDAベースで黒字化するという目標を再確認し、それ以降も将来の成長機会に投資しながら黒字を維持するとの見通しを示した。

ジョン・ジマー社長は、今後数カ月の間に乗客の利用が増える見込みとなる中、一段とスリム化したコスト構造により乗客1人当たりの利益を拡大することが可能になるとの見方を示した。

純損失は株式報酬費用の計上などを背景に、約4億2700万ドルに拡大した。

売上高は6億0900万ドルで、市場予想平均(5億5900万ドル)を上回った。

総費用は3億4400万ドル超減少した。2020年初め以降ではコスト削減額は25億ドル近くとなった。

第1・四半期のアクティブ利用者数は前期比で7%超増加した。ただ、前年の水準は約36%下回った。