(ブルームバーグ): 米資産家ウォーレン・バフェット氏は3日、自身が引退するなら後継者は投資・保険会社バークシャー・ハサウェイで非保険部門を統括するグレッグ・アベル副会長(58)になる可能性が高いことを明らかにした。バフェット氏はCNBCに対し、バークシャーの取締役会は90歳である同氏に何かあれば、アベル氏が最高経営責任者(CEO)を引き続くことで見解が一致していると語った。

バフェット氏の後継人事はバークシャーの極秘事項とされてきた。一方で同社は詳細な計画は策定済みだと、投資家の不安解消に努めてきた。保険事業を統括するアジット・ジェイン副会長も有力とされてきたが、決め手は年齢だったとバフェット氏は述べた。

同氏は「ふたりとも素晴らしい人物だ」と称賛した上で、「しかし20年間率いることができるかどうかは、現実的な違いだ」と説明した。

アベル氏は2000年のミッドアメリカン・エナジー・ホールディングス買収に伴い、同社からバークシャーに移籍。比較的若いことに加え、バークシャーの被保険事業での幅広い貢献から、長らくポスト・バフェット最有力候補と目されてきた。

バフェット氏は「誰が直ちに後継すべきか、バークシャーでは常に基本的に全員が一致している」と述べた。

原題:Buffett Says Greg Abel Is His Likely Successor at Berkshire (2)(抜粋)

(第3段落以降にバフェット氏の発言などを加えます)

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