[パリ 30日 ロイター] - フランスの銀行大手BNPパリバが発表した第1・四半期決算は、予想を上回る増益となった。

新型コロナウイルス流行に伴う貸倒引当金が減少したほか、株式トレーディング事業が上向いた。

純利益は37.9%増の17億7000万ユーロ(21億4000万ドル)。リフィニティブがまとめたアナリスト予想の12億ユーロを上回った。

収入は8.6%増の118億3000万ユーロ。アナリスト予想は112億ユーロだった。

法人・投資銀行部門は24.3%の増収。マーケット事業が41.1%の増収となった。

債券・通貨・コモディティ(FICC)トレーディングは15.7%の減収となったが、株式トレーディングが上向いた。

同行は声明で「プライマリー、クレジット、コモディティー・デリバティブは非常に好調だったが、金利・為替については、環境が前年同期ほど良好ではなかった」と表明した。

米投資会社アルケゴス問題の影響を受けていないことも明らかにした。

株式部門の収入は6億9700万ユーロと、前年同期比で大幅な増収となった。前年同期は配当停止の動きが広がっていた。

同行は、景気が新型コロナ危機から緩やかに回復すると予想。

貸倒引当金を反映する「コスト・オブ・リスク」は37%減の8億9600万ユーロ。

同行の株価は今年に入り24.7%値上がりしている。