(ブルームバーグ): 29日の米株式市場で、決済処理ネットワーク大手マスターカードの株価が下落。一時は3%安と約1カ月ぶりの大幅安となった。同社はこの日、新商品への支出を拡大する計画を明らかにした。

マスターカードは、データとサイバーセキュリティーに絡む商品への投資を増やすほか、広告とマーケティングへの支出も増やす計画だと電話会議で明らかにした。4-6月(第2四半期)の費用の増加率は30%台前半になるとし、ブルームバーグがまとめたアナリスト予想の11%増を上回った。

1-3月(第1四半期)決算は予想外の増収となった。同社カードを利用した国外での支出の減少が予想より小幅にとどまったことが、増収に寄与。こうした支出は1-3月に17%減少したが、国外でのカード利用は4月に前年同月比で66%増加したと説明した。国境を越えた旅行への支出は今月に166%急増した。

原題:Mastercard Drops After Warning Expenses Will Climb at Least 30%(抜粋)

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