[27日 ロイター] - 米ゼネラル・エレクトリック(GE)が27日発表した第1・四半期のキャッシュフローは8億4500万ドルの純流出と、市場予想(13億ドルの純流出)ほど悪化しなかった。

ただ、通期のフリーキャッシュフローと1株利益の見通しは従来予想を維持。競合他社が業績見通しを上方修正する中での据え置きは投資家の失望感を誘い、株価は中盤の取引で3.8%安の13.05ドルとなった。

カルプ最高経営責任者(CEO)は電話インタビューで、航空事業が今期中にどのように推移するかを把握した上で見通しを修正すると述べた。

GEの第1・四半期は低調な傾向にあるが、収益や運転資本の改善により、キャッシュバーン(現金流出)ペースが鈍化した。

第2・四半期も同様に前年同期比でキャッシュフローの改善が見込まれている。

フリーキャッシュフローは、GEの事業の健全性や債務返済能力を示す指標として、投資家が注視している。

通常は高収益部門のジェットエンジン事業は、第1・四半期の売上高が前年同期比28%減少した。世界的な航空旅客数の大幅減少の影響が続いた。

第1・四半期の調整後1株利益は0.03ドル。前年同期は0.02ドルだった。売上高は前年同期比12%減の171億2000万ドル。