マイナスが続く消費者物価(CPI)上昇率に対応して緊急事態宣言を実効性あるものにする強力な財政拡大が必要!!! - 元官庁エコノミスト
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注目のコメント
「これまでデフレが続く異常事態に対応して、日銀は強力なリフレ策に転じています」
物価を上げること自体がゴールにはなり得ない。いわゆるリフレ派は、物価を上げることで実質金利を下げて景気浮揚を狙ったのだが、この意味で物価は実質金利に対する中間目標のようなものに過ぎない。しかしながら物価をコントロールする方法はなく失敗に終わった。財政支出は実質金利に頼らずに直接需要を増やすので物価を気にする必要はない。ただし、需給ギャップは直接観測できないので、物価動向を需給ギャップを知るための指標の一つと考えることもできなくはないが、それには物価と需給ギャップに強い関係が存在していなければならない。しかし、最近の動きからはそこまで強い関係があるか疑問であり、MMTのように物価が上がらなければ財政支出すべきというのは単純過ぎるのではないか。