[メキシコ市 20日 ロイター] - メキシコのロペスオブラドール大統領(67)は20日、英アストラゼネカとオックスフォード大学が開発した新型コロナウイルスワクチンの接種を受け、ワクチンを信頼するよう呼び掛けた。

アストラゼネカのワクチンは、まれな血栓症との関係が疑われ、複数の国で使用が制限されるなどしている。しかしロペスオブラドール大統領は、ワクチン接種の利点はリスクを上回るとの立場で、これが政府のワクチン戦略における中核方針となっている。

大統領は接種に先立って行った記者会見で、「われわれは(ワクチンの)リスクも深刻な副反応もないと確信している」とし、政府は世界で行われているワクチン研究を追跡していると語った。

また接種後には「痛みはなかった。今は大変気分が良い」と述べた。

メキシコ保健当局は今月、アストラゼネカ製ワクチンの使用を制限する計画はないと発表したが、英国の諮問委員会からの情報を注視していると説明した。