[北京 20日 ロイター] - 中国の自動車大手、長城汽車系の車載電池メーカー、SVOLTは30億ー50億元(4億6200万ー7億7000万ドル)を調達する方向で投資家と協議を進めている。

SVOLTの会長が上海国際自動車ショーでロイターに明らかにした。

同会長は、企業評価額が資金調達前の段階で260億元になるとし、上海証券取引所の科創板(スター・マーケット)に来年上場を目指す方針を示した。

SVOLTは中国東部・江蘇省の常州と無錫で電気自動車向けのバッテリーを生産。2025年のバッテリーセルの生産能力は世界全体で約200ギガワット時になる見通しという。ドイツでもバッテリー工場を建設している。

同会長によると、電動バイクなどモビリティー事業向けの円筒型バッテリーセルを生産するため、工場も買収した。

中国では電気自動車の販売が増えており、バッテリーを生産する寧徳時代新能源科技(CATL)や比亜迪(BYD)などが近年、事業を拡大している。