[ロサンゼルス 19日 ロイター] - 米航空宇宙局(NASA)は19日、火星探査車に積み込まれた小型ヘリコプター「インジェニュイティ」が飛行実験に成功したと発表した。地球外の惑星で初めての動力飛行となった。

NASAにとっては、かつてのライト兄弟の体験を改めて感じた瞬間だ。火星やその他の太陽系惑星である金星、土星の衛星タイタンなどの探査に、新たなモデルを導入する道が開ける可能性があるとしている。

ロサンゼルス近くにあるNASAの管制室では、太陽電池で動く重さ1.8キロの小型ヘリが予定通り39秒間飛行したことを確認するデータが返送された瞬間、歓声と拍手に包まれた。飛行高度も予定の3メートルに到達、その後30秒静止して無事着陸した。

インジェニュイティのプロジェクト責任者は「われわれは今、人類が別の惑星で航空機を飛ばしたと宣言できる」と胸を張った。