東京五輪、持続可能性低い 「大規模」に厳しい評価
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環境問題は、五輪にとって長年の課題です。五輪のための開発による環境破壊に関し、IOCは環境保護団体から対応を迫られてきました。そして1990年に「スポーツ・文化・環境」をオリンピックの3本柱として掲げて積極的対応に取り組む方針を表明。以来、「環境」は五輪の重要なテーマです。
が、日本国内での関心は低いように感じます。「五輪と持続可能性」といってもピンとこない人が多いのでは?例えば、葛西臨海公園のカヌー競技場建設による生態系破壊の問題、新国立競技場の建設における違法木材使用の問題などは、国内よりも海外でむしろ大きく報道されていた印象です。
東京オリンピックは「環境の優先」を理念として掲げ、1964年五輪の会場含む既存施設を活用するなど、コンパクトでスマートな大会にすると謳ってました。にもかかわらず、の結果。このランキングがどのような評価をしたのか知らないので、なんとも言えませんが、残念に感じますね。コロナ規制を理由に、今後のオリンピックの物理的な規模を最小化しつつ、バーチャル技術を使って仮想空間的規模を大きくするイベントデザインをつくれれば、持続可能性という意味でも新しいプロトタイプを世界に提示できると思います。
また、オリパラを通じて期待されているインバウンドについては、一時的な観光客を集める戦略から、スタートアップ企業が集まりたくなる都市を創る戦略に変え、その基盤とビジョンを世界に示すきっかけにオリパラを絡めるというのが、長期的かつ持続可能性な戦略かと思います。