[ボストン 15日 ロイター] - 米マサチューセッツ州の規制当局は15日、スマホ専業証券のロビンフッド・ファイナンシャルの州の証券業務免許取り消しを検討する構えを見せた。一方、ロビンフッドは、昨年採用された証券業に関する新ルールの無効を求めて提訴した。

マサチューセッツ州規制当局は昨年12月、ロビンフッドが投資知識の乏しい初心者を積極的に呼び込む一方、投資家保護を怠ったとして提訴。ギャルビン州務長官はこの日、同社のライセンス取り消しを主張した。

一方、ロビンフッドはこれに先立ち、昨年採用された証券会社の行動基準が州や連邦法に違反するとしてボストンの裁判所に提訴した。

ロビンフッドはブログで、州当局を「エリート主義」と批判し、「ロビンフッドを破綻させるための金融の障壁を復活させようとしている」と主張した。

今年初め、ロビンフッドを始めとするオンライン証券を通じて個人投資家が多額の売買を繰り返す中、ゲームストップなどの株価が乱高下した。マサチューセッツ州当局は、こうした相場の混乱が起きる前の12月にロビンフッドを提訴。同社が顧客の利益を顧みず投資初心者に売り込んだ上に、投資家の保護義務があるにもかかわらず、審査もせずに無制限の取引をすることを可能にしたと主張した。