[ニューヨーク 15日 ロイター] - 米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は15日、サプライチェーン(供給網)混乱の影響やパンデミック(世界的大流行)初期に見られた低迷からの回復を背景に、インフレ率が短期的に上昇する見通しだが、上昇は緩慢なペースにとどまる公算が大きいとの認識を示した。

メスター総裁は「インフレ率が過度に高い水準に上昇するとは現時点でさほど懸念してない」と述べた。

さらに、インフレ期待の小幅な上昇は景気見通し改善を反映しているほか、インフレ率がこれまで米連邦準備理事会(FRB)の目標を下回って推移してきたことを踏まえると懸念要因ではないとした。