[東京 14日 ロイター] - 14日の株式市場で、東芝は一時8%超高で東証1部の値上がり率第4位。年初来高値(4805円=8日)を更新し、一時4975円まで上昇した。米コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)などが、CVCキャピタル・パートナーズによる買収案への対抗案を提示するとも報じられている。

市場では「複数のヘッジファンドが東芝買収を検討しており、なかには1株6000円以上の買収案が提示されるとの見方もある。提案価格近くまで株価は上昇するとみられるものの、東芝を本気で買収したいと思っている会社は少ないのではないか。そもそもアクティビストは株を買って高値で売れたら終わり。あおっているだけのようにもみえる」(国内証券)との声が聞かれた。

事情に詳しい関係者がロイターに明らかにしたところによると、車谷暢昭社長兼最高経営責任者(CEO)は辞任の意向を固めており、本人が自ら辞任を申し出る可能性もある。東芝は14日に取締役会を開催し、代表執行役の人事などを審議する。