[北京 13日 ロイター] - 中国の李克強首相は13日、米中が互いの違いに歩み寄りながら中核利益を尊重し、対話を強化していくべきとの認識を示した。

国営テレビによると、李首相は米大手企業20社超の幹部らとのバーチャル会合で「われわれは対話やコミュニケーションを強化し、実用的な協力を拡大するほか、相違点を適切に管理し、米中関係を全面的な安定に向かわせる必要がある」と語った。

米中両国は3月、アラスカ州で2日間の高官協議を開催。バイデン政権下で初の米中会談は2経済大国の緊張の激しさを露呈した。

中国国家発展改革委員会(NDRC)も、米40社超の中国代表と会合を開催し、技術移転の強制や知的財産権などの問題を巡り、米企業との対話を歓迎するとし、コミュニケーションの必要性を強調した。

NDRC高官は同会合に出席したインテルやジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)、IBMなどに対し、中国が掲げる2021─25年の開発計画を明示し、電気自動車(EV)やカーボンニュートラル(炭素中立)、デジタル経済などの分野で協力する大きな可能性があると指摘した。