農産物出荷、JA経由50%割れ 12年度 ネット販売広がる
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農家と直接契約し、価格も農家が決められる『ファームドゥ』の岩井社長は、カンブリア宮殿で『農協は悪か?』との質問に、求められる役割が変わった、いうような趣旨の回答をしていた。同感。
農協は、農家が一経営者として独立するために、農業のノウハウを提供したり、資金的に支援する方向に注力すべきなのでは。やっぱり反JAのコメント多いなぁ…僕自身、JAは「農家のための組織になっていない」と思うし、「大幅な改善余地がある」ことにはすごく同意。でも、「本当にJAをなくしてしまって大丈夫?」って議論は、農家さんの中でも意見が割れるところ。兼業農家だけでなく、専業の技術ある農家さんだって、生産物の2~3割くらいは農協に売って安定収入得ている人もいる。それくらい個別で販売先を開拓することは大変だし、物量次第では「物流費」がかえって高くついて、良いモノでも値段が合わずに買ってもらえない事態も起きる。そういうときに、JA出荷は都合がいい(一応、現金化できるセーフティーネット)ってことになる。挙句に、ネット販売でクレジットカード払なんかされた時には入金は1~2か月後。農協なら支払いは、半月~1か月だからね。生産者の多くはゲンキンなのです。
確かに、地域の生産物をごちゃ混ぜにしてしまえば個性や競争がなくなる。JAが流通の価格圧力に負けるから、皆が儲からず、どんどん辞めて行ってしまうことも事実。だけど、一方で「まとめて流す効率(=物流と、結果としての流通価格)」や「所得の確保(セーフティネット)」という視点でも、ちゃんと考える必要がある。現場感覚からすると、これは農協離れというよりも、ようやく業界にネットが普及し始め、販売チャネルが広がって来たという理由の方が大きいだろう。
誰だってマージンは減らしたい。
消費側からのアプローチも増えたという部分もあるだろうが、それにしても総算出額、低いな……。