[東京 13日 ロイター] - 日銀が13日発表した3月のマネーストック速報によると、M3の平均残高は前年比8.0%増の1490兆円となった。伸び率は前月と変わらなかったが、残高は過去最高を更新した。預金通貨の伸びがM3を押し上げる構図が続いている。

M3のうち、預金通貨は15.2%増の836兆8000億円で残高が過去最高となった。現金通貨は6.2%増の110兆3000億円、CDは14.6%増の32兆円となった。CDは2011年2月以来の高い伸び率。個別企業の要因が大きいという。

M2は9.5%増の1144兆3000億円で、こちらも残高が過去最高を更新した。

広義流動性は5.9%増の1937兆3000億円となり、残高が過去最高。広義流動性のうち、国債は5.9%減で2017年6月以来の減少率となった。引き続き個人向け国債の発行減が要因という。

(和田崇彦)