[12日 ロイター] - 米ゲーム販売のゲームストップが新たな最高経営責任者(CEO)を探していることが関係筋の話で12日に明らかになった。実店舗からネット販売に軸足を移す中、ジョージ・シャーマン現CEOに代わる人材を模索する。

ペット用品オンライン販売チューイーの共同創業者であるライアン・コーエン氏が今年1月に取締役会に加わり、企業文化や戦略の転換に乗り出して以降、最大の経営刷新になると、事情に詳しい複数の関係者は話す。

同じ関係者らによると、ゲームストップの取締役会はヘッドハンターを起用して新CEO探しに着手。複数の取締役がこれまでにゲーム業界や電子商取引(EC)、ハイテク分野出身の候補と協議している。

2019年4月にCEOに就任したシャーマン氏は、コスト削減を進め、新型コロナウイルス禍で多くの小売業者が破綻に追い込まれる中で危機をしのいだと社内で評価されている。だが、同氏の経験はホーム・デポなど実店舗を軸とする小売業が中心で、デジタル変革との関連性が薄いとみられているという。

今月に入って会長に指名されたコーエン氏はゲームストップをゲーム愛好家に好まれる販売サイトにしたい意向で、複数のアマゾン・ドット・コム出身者を幹部に起用するなどしている。