[ブルックリンセンター(米ミネソタ州) 11日 ロイター] - 米ミネソタ州で11日、警官の銃撃で黒人が死亡した事件に対する抗議活動が繰り広げられた。事件があったミネアポリス近郊は、昨年全米に広がった人種差別抗議デモのきっかけとなった黒人暴行死事件があった場所で、緊迫感が強い状況が続いている。

抗議には約100人が参加し、一部のデモ隊は警察車両の破壊を試み、警察はこれに対抗してゴム弾を発砲した。夜になってからは数百人のデモ隊が警察署の前に集まり、警官隊と対峙した。警察は閃光(せんこう)弾を使用し、化学性刺激物をデモ隊に吹き付けた。

ミネソタ州の地元紙スター・トリビューンによると、死亡した男性はダンテ・ライトさん(20)。ミネアポリス近郊ブルックリンセンターの警察によると、警官は交通違反でライトさんの車を止めた後、既に逮捕状が出ていることに気づき逮捕しようとしたが、ライトさんは車に再び入った。警官はドライバー席に座ったライトさんに発砲、車はしばらく進んでから他の車とぶつかり、ライトさんはその場で死亡したという。