[パリ 9日 ロイター] - 欧州航空機大手エアバスが9日発表した第1・四半期の納入機体数は125機で前年同期の122機を小幅ながら上回り、総受注は39機となった。中国や米国で航空需要が回復していることが一因となった。

ただ、キャンセル分を反映した純納入数は61機のマイナスだった。

エアバスの株価は9日序盤の取引で2%以上上昇した。

アナリストの中には、今年の納入機体数について、2020年の566機と同水準との目標達成が可能との見方を示す向きもある。

サプライヤーによると、エアバスの社内目標は600機という。

ただ、航空会社が経費削減を図る中、第1・四半期の生産数は納入数を上回っており、すでに100機以上が工場の外で待機。スタイフェルのアナリスト、ハリー・ブリーチ氏は、在庫が10億ドル増加したことを意味すると指摘した。