[北京 8日 ロイター] - 中国国営の新華社によると、中国は南シナ海で掘削作業を行い、海底から堆積物コアを採取した。南シナ海では領有権を巡る台湾やフィリピンとの対立や、米国による中国の海洋進出をけん制する動きで緊張が高まっている。

新華社によると、中国の海洋調査船は中国製の掘削システム「海牛号II」を用いて水深2060メートルの海底から231メートルの長さの堆積物コアを採取した。同システムは次世代資源として期待されているメタンハイドレードの探査を可能にするという。

掘削作業の正確な位置は不明。南シナ海は石油・天然ガスなどの天然資源が豊富で、中国のほか、マレーシア、フィリピン、台湾、ベトナム、ブルネイがそれぞれ自らの領有権を訴えている。