[ニューヨーク 5日 ロイター] - 関係筋によると、スイスの金融大手クレディ・スイスは6日の投資家向け会議で、ララ・ワーナー最高リスク責任者(CRO)と投資銀行部門責任者のブライアン・チン氏が退任すると発表する見通し。

米投資会社アルケゴス・キャピタル・マネジメントの損失問題に関連した業績への影響についても説明する。クレディ・スイスはこれまでのところ損失額見通しを明かしていない。

クレディ・スイスは経営破綻した英金融会社グリーンシル向けエクスポージャーでも既に圧力を受けており、JPモルガンは5日、双方の問題を合わせた損失額は75億ドルに達する可能性があると指摘した。

関係筋によると、クレディ・スイスはワーナー、チン両氏の退任がこれらの問題に伴う引責だと説明する見込み。トーマス・ゴットシュタイン最高経営責任者(CEO)は職にとどまる見通し。

関係筋によると、クレディ・スイスは5日、バイアコムCBSの株式3400万株を41─42.75ドルで、唯品会(ビショップ・ホールディングス)の預託株式(ADS)1400万株を28.50─29.50ドルで、ファーフェッチ株1100万株を47.50─49.25ドルで売り出した。

アルケゴスに関連する残りの保有株で、損失額を確定するために売却を完了する必要があるという。

バイアコムは通常取引で3.9%安の42.90ドルで終了した。ビショップは1.19%安の29.78ドル、ファーフェッチは約6.1%安の49.69ドル。

*クレディスイスの株式売り出しを追加しました