[クアラルンプール 5日 ロイター] - マレーシアは5日、中国の広域経済圏構想「一帯一路」の一環として計画されている「東海岸鉄道(ECRL)」を巡り、14%近い建設費用の増加を受け入れたと発表した。路線がわずかに延伸されるためという。

ECRLはマレー半島を横断し、東海岸の都市コタバルと西海岸のクラン港を結ぶ鉄道で、交通インフラ建設を手掛ける中国国有の中国交通建設のマレーシア部門「CCC─ECRL」が建設契約を獲得している。

2017年に構想が提案されたものの、2018年、政権を奪回した当時のマハティール首相が汚職問題や価格交渉などで中断を発表。マハティール氏が辞任する以前、路線の全長を688キロメートルから640キロメートルに短縮し、建設費用を30%抑えた440億リンギ(106億3000万ドル)とする条件で合意していた。

ムヒディン・ヤシン首相が合意した新たな条件では、路線の全長が665キロメートル、建設費用は500億リンギ(120億8000万ドル)となった。

交通当局によると、先月時点で計画の21.4%が完成しており、2027年に開業する見通しという。