[ロンドン 5日 ロイター] - 週明け5日の取引で、原油先物価格は下落。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が先週、協調減産を5月から段階的に縮小することで合意したのを受けている。

イランの生産拡大も圧迫材料。米経済が力強く回復し、今年の原油需要が増加するとの期待を相殺する形になっている。

欧州時間のブレント先物(6月限)は0.96ドル(1.5%)安の1バレル=63.90ドル。

米WTI先物(5月限)は0.62ドル(1%)安の60.83ドル。

両先物ともに、OPECプラスの決定直後は清算値で2ドル超上昇していた。

投資家は、2015年の核合意の枠組み復活に向け、米国とイランが6日にウィーンで行う間接協議に注目している。

イラン政府は3日、米国がイランに対して発動している制裁措置について、段階的な解除は受け入れないと表明し、全面解除を求めた。

ユーラシアのアナリスト、ヘンリー・ローム氏は、米政府がイランの石油輸出などに対する制裁を解除するのは、一連の協議が終わり、イランが合意事項を順守した後になるだろうと予想。

イランは制裁にもかかわらず、すでに中国への輸出を拡大している。

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