橋下徹「ベーシックインカムがいま必要な理由」
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アメリカで問題になっているのは、生活保護を受ける事が出来る家庭ではなく、子供が満足に食事する事も出来ない低所得家庭です。アマゾンの倉庫で働いても生活費の高い場所ではまともに生活が出来ないからですが、これはテックによる労働価値の急速なデフレ化が原因の一つになってます。IPOを予定しているUiPathはRobot Process Automationのスタートアップですが、RPAは繰り返しのオフィス事務作業を自動化するAIです。クラウドと同じようなスピードで一気にRPA化も進むはずで、すでに50%のFortune 500は導入しているそうです。今後は多くのオフィスワーカーの仕事が消えていくわけですが、逆に考えると人間が働かなくても良い時代に突入しているわけです。そこでAI所有者とそれらの会社で働く社員だけがその恩恵を受けて経済格差と社会不安を許すのか、ベーシックインカムなどの方法で安定したセーフティネット社会にするのかの判断が必要になります。NY市長選ではベーシックインカム提唱者のアンドリューヤン氏が世論調査で2位を大きく引き離してリードしています。その他30以上の市長選で同じような候補が出てます。世界最大の資本主義国家でこういう事態になっている事は無視出来ないと思います。
これまでの歴史では、戦争が一番の貧富の格差を是正するToolでしたね。結果論ですが。
国家は多大な戦費を、国家とは別の論理で動き稼ぐ株式会社や資本家から税金を通じて、調達する。これは民主主義と人権主義が勃興したフランス革命以後、戦争による人権迫害の矛盾が冷戦以降解消されつつある現代において、このコロナ禍こそが歴史を繰り返している時なのかもしれません。
一方で、富の再分配機能をつかさどる政府が、イノベーションを起こし続け、グローバル化しながら富を拡大しつづける企業群から税金を徴収できるかどうか?国境が溶けて富の再分配機能が多様化している現代において、国家とは何か?国境は何を意味しているのか?が問われているのかもしれません。