[1日 ロイター] - ソフトバンクグループが出資する米不動産仲介会社・コンパスが1日、ニューヨーク証券取引所に上場し、11.9%高の20.15ドルで初日の取引を終えた。

初値は公開価格(18ドル)を18%上回る21.25ドル。この水準による時価総額は82億2000万ドル、完全希薄化ベースでは10億ドル超となった。

同社は新規株式公開(IPO)の規模を縮小し、2500万株を売り出して約4億5000万ドルを調達。当初は1株当たり23─26ドルで3600万株を売り出し、約9億3600万ドルを調達する計画だった。

同社は、ツイッターの元エンジニアリング担当責任者、オリ・アロン氏と、ゴールドマン・サックス出身のロバート・レフキン氏が2012年に創設した。

規制当局への提出文書によると、昨年の住宅用不動産の同社取引額は約1億5200万ドルで、米市場の約4%に相当。新型コロナウイルスの影響でオンラインでの住宅取引が急増し、昨年の利益は56%増の37億ドル。損失は前年の3億8800万ドルから2億7020万ドルに縮小した。