[ソウル 1日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は、平壌に計5万戸の大型集合住宅を建設する事業の現場を再び視察し、住宅開発を推進する必要性を訴えた。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が1日に報じた。

金氏は先週、同事業の第1弾となる集合住宅1万戸の着工式に参加した。北朝鮮は経済危機に見舞われ、他の目玉開発事業が停滞している。

KCNAによると、金氏は住宅建設の重要性を強調し、市民の生活状態を改善するために緊急で取り組むべき問題の1つだと述べた。

「全建設工程の厳密な監督を実施し、需要が強い建築材をあらゆる方法で節約し、いかなる事故も防ぎ、卓越した建設知識を取り入れる必要がある」と述べた。

金氏は今年1月に野心的な内容の国家経済発展5カ年計画を発表。ただ、北朝鮮の核・弾道ミサイル開発を巡る国連制裁などが同計画の推進を難しくしている。