(ブルームバーグ): 米投資会社アポロ・グローバル・マネジメントの最高経営責任者(CEO)と会長を今月退任したレオン・ブラック氏が、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の理事長からも退く準備を進めている。同氏は性犯罪で起訴され勾留中に死亡したジェフリー・エプスタイン元被告との関わりを巡り、1年余りにわたって調査を受けていた。

ブラック氏(69)はMoMA理事長の再選を目指さない意向を示していると、事情に詳しい関係者1人が語った。この件について先に報じた米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)によれば、ブラック氏は26日に理事会の執行委員会に決心を伝えたという。

エプスタイン元被告とのつながりを背景にブラック氏への圧力は過去数カ月で高まり、アーティストの艾未未(アイ・ウェイウェイ)氏やナン・ゴールディン氏らがMoMA理事長の退任を求めていた。

資産家レオン・ブラック氏、アポロCEO兼会長職退任-予定より早く

ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、ブラック氏の純資産は約100億ドル(約1兆1000億円)。1997年にMoMA理事会に加わり、2018年に理事長に選出された。

原題:Leon Black Is Stepping Down From His Role as MoMA Chairman (1)(抜粋)

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