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元々スエズ運河は何もなくても渋滞していたので通行料が高騰していたのは大分前から。確かに大きな事故ではありますが船会社側は頭を痛めながらも対策を練っていることでしょう。これだけ多くの船を巻き込むことは稀ながら、この位の遅れは一隻ベースならよくある話です。
スエズの状況を受け最近は船会社もシベリア鉄道を活用した北周りルートも再度活用し出したり、地球温暖化で北極海ルートの活用も視野に入れている状況です。
船の大型化が問題の様に言われていますが、他の船は無事に通行しているので問題の本質はそこでは無い様に思います。
EUによる船会社同盟の独禁法違反認識がそもそもの原因かと。会社にもよるかも知れませんが今まで色々な業界に関わって来た私の目から見ても船会社程合理化された組織は無いです。
同盟廃止により利益水準が下がり、小さな会社はどんどん淘汰され規模の経済を追求せざるを得ない業界構造です。会社が傾きアメリカ沖でコンテナ船が財産差押えにあった韓国の船会社の記憶もあると思います。今までは各国が国防と経済の両側面の理由から赤字補填していたものが、国によっては厳しくなって来ました。
こういった事情による合理化は船員も例外ではなく、今では人件費の高い運航会社の本国籍の人間が乗っていることは大分稀になって来ました。今回はタイムチャーター船(船員確保、航行、整備は船主責任)でもあるので、本来定期航路なら経験を積んだ自社の人間が乗るのが普通の所、経験値が浅い船員が引き起こした事故の可能性も捨て切れません。
また日本の状況を見てみると輸出量が減った日本には既に最大級クラスの大型船(本船)は寄らなくなり、海外の港を経由してヨーロッパへ貨物を運んでいます。宅配便の離島向けが高い様にいずれ日本の輸出輸入にもじわじわと効いて来ると思います。
海に囲まれた我が国は船会社無しでは成り立ちません。日本が同盟している某国も自国コンテナ船社が合併でなくなる際に有事徴用を要求した位に国防にも密接に関わっています。国防、経済防衛の為にも必要なインフラという認識がこの不幸な事故をキッカケに日本でも広まれば嬉しいです。
この1週間の流れと、今後残っている課題について、1分で振り返れるように専門家のお話も聞きつつ、まとめました。
効率を求めたコンテナの巨大化と、それに対応する海運インフラ側の投資負担をどうするのか問題は今後の海運の発展を左右しかねない問題だなと取材していて感じました。
(追記)
船が大型化することで、海面上にでてる船の面積も広がり横風の影響を受けやすくなっているそうです。船が小さければ、多少ぶれたところで問題ありませんが、巨大コンテナ船の場合、ブレたら今回のように座礁するので、両脇にゴムタイヤで巻いたタグボートで押したり、ロープで引いたりして、このブレを抑えて真っ直ぐ進むとのことでした。
今回の事故で世界にこれだけのインパクトを与えたことを知り、その存在の大きさを知ると同時に、まさにボトルネックというか、首根っこを掴まれてる感がしてしまった。
あとは原因究明をしっかりして再発防止を考えなくてはいけません。
たった1隻の船で世界の物流の数パーセントが止まるのにはビックリしました。
しかし、一隻のタンカーが座礁したことで400隻近い通航が完全停止するというのは問題ですね。
タンカーの大きさと比較して、運河の幅はかなり狭く感じますので、一概に天候不良や技術不足で片付ける問題ではなさそうです。誘導船で先導するとか、何かしらアナログな対策も必要ではないかと思います。