朝日新聞社、記者行動基準を改定 賭けマージャン問題
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注目のコメント
リンク先が削除されてしまったので、張り替えました。(と同時にコメントが消えてしまったので当初とほぼ同趣旨の内容を記載します)
取材先(特に公務員)と記者との関係は、取材の自由の観点から法規制することは難しく、メディア自身が何らかの指針を示していくしかないと思います。その意味で朝日新聞の行動基準の改定は良かったと思います。(ただ、この記事ではどこがどう変わったか分かりづらい)
残念なのは、NPはともかく朝日新聞のアカウントでこの記事、内容が上がってこなかったこと。何のコメントもないこと。世間から批判を受けた事件の会社としての結論であり、取材倫理という記事が信頼されるか否かの基本的な部分であるだけに説明しないのは勿体ないと思います。
「取材先と一体化することがあってはならない」という極めて精神的な目標を担保するには形式的な基準が必要です。「読者から記者の「中立性」や報道の「公正さ」に疑念を持たれることがあってはならないと掲げました」としているので、何かしらの具体的なルール、ガイダンスを示していくものと思います。そうでないと他者から見て、本当に独立の立場からの取材が目的なのか、単なる馴れ合いなのか、区別がつきません。また、現場の記者もどうしたらよいかわかりません。
現状、公務員と記者との付き合いは行政の広報主宰の懇親会(会費制)のような公式ものからカラオケ、麻雀のような遊興的なものまであるはずですが、どこで線を引くのか。
もともと取材先と遊びに行けるくらいの関係構築が奨励されてきた業界です。取材先とのお付き合いの制限には、内部からの反発も予想されます。そもそも何のためにそうした慣行が続いてきたのか。改めて整理することが問われていると思います。
なお、この基準は恐らく下記を参考にしていると思います。
ニューヨークタイムズのethical journalism
https://www.nytimes.com/editorial-standards/ethical-journalism.html