2021/3/28
「無名ブランド」の転売で稼ぐ、アマゾン出品者の新錬金術
INDEX
- ニッチブランドの争奪戦が過熱
- ある起業家の「転売」ストーリー
- FBAビジネスという「金脈」
- 「大化け」するブランドも続々
- ミニ・バブルの懸念も
ニッチブランドの争奪戦が過熱
エコベビー(Eco-Baby)、トレイルバディ(TrailBuddy)、クイリティ(Quility)にテープキング(TapeKing)。これらは必ずしもなじみのある名前ではないかもしれない。
だが、アマゾンではそれぞれのカテゴリーで最も人気のあるブランドで、年間の売り上げは数百万ドルに上っている。
これらのブランドはいずれも、最近7億5000万ドルの資金を調達したスラシオ(Thrasio)という企業が所有・運営している。
今、スラシオをはじめ、パーチ(Perch)、ブランデッド(Branded)、セラーエックス(SellerX)など、何十もの企業が、アマゾンで成功を収めているブランドを次々と買収している。
これらの企業が目指すのは、ざっくり言えば、アマゾンの「サードパーティーセラー経済」において、ユニリーバやP&Gのような王者になることだ。