[北京 26日 ロイター] - 中国の環球時報によると、オーストラリアの一部の干し草業者が対中輸出の許可を取得できない状況にある。中国の業界筋の話として25日遅くに報じた。

また、ABCニュースが24日に報じたところによると、オーストラリアの28の干し草輸出業者が2月末以降、輸出許可の更新を認めらておらず、干し草が両国の新たな対立分野となる可能性がある。オーストラリアの中国向け輸出市場は1億6000万ドル規模。

環球時報が業界関係者の話として伝えたところによると、中国は年間100万トン前後の干し草を消費しているが、うち30万トンはオーストラリア産。残りはすべて国産で、中国に干し草を輸出しているのはオーストラリアのみ。

環球時報によると、中国政府は、干し草の国内生産拡大や新たな輸入先の確保などを検討している。

中国政府は、飼料に占めるトウモロコシと大豆かすの比率を減らし、他の穀物で代替することも検討している。トウモロコシの供給が不足し、価格が急騰していることが背景。