NY株反発、199ドル高 米経済正常化に期待
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パウエルFRB議長が、将来のテーパリングに言及した発言を受け、「景気が完全に回復したとき」には金融緩和縮小への警戒感から寄り付き後、株式市場は下落しました。
しかし、米労働省が発表した3月20日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は68万4000件と、前週の78万1000件から市場予想(73万件)以上に減少し、1年ぶり低水準に改善した事やバイデン大統領が4月末までにワクチン配給目標を従来の1億回分から2億回分に引き上げると発表したため、経済活動再開への期待が再燃し、株式市場は上昇に転じました。
四半期末のポジション調整もあり、市場の方向感は失われている感じです。そんな中でも「グロース株売り・バリュー株買い」のセクターローテーションは続いています。昨日はハイテク株は7年債入札結果が前回に続き低調にとどまり長期金利が上昇に転じたため小幅高に留まりました。
1-3月期の相場を総括しますと調整感が強かったですが、それでも価格調整というより日柄調整に終始した印象です。
4-6月期は、2つのシナリオが考えられます。1つ目は、好調な企業業績を裏付けされたミクロ指標が散見された場合、株式相場が金融相場から業績相場へシフトするというシナリオで、2つ目はそうならない場合、マクロ指標を見ながらのセクターローテーションが継続するというシナリオです。
投資家は冷静に両者を見据えた上での行動が必要となるでしょう。54万人以上の犠牲者が出ていても、米国株価は上がり続けています。自分以外の投資は主に米国株にしているので、上がることは個人的には良いし、社会経済的にも良いのです。理屈では理解できますが、感情的には妙な気持ちです。