(ブルームバーグ): 米ソフトウエアメーカー、アドビの3-5月(第2四半期)売上高見通しはアナリスト予想を上回り、同社は2021年11月通期(20年12月-21年11月)の見通しを引き上げた。クリエイティブ関連製品が力強い伸びをけん引し続けることが示唆された。

23日の発表資料によれば、3-5月期の売上高見通しは約37億2000万ドル(約4040億円)。ブルームバーグの集計データによれば、アナリストの予想平均は36億9000万ドルだった。一部項目を除いた1株利益は約2.81ドル(市場予想2.70ドル)を見込んでいる。

アドビは通期の売上高見通しを151億5000万ドルから154億5000万ドルに、中核の電子メディア部門の増収率予想を19%から22%にそれぞれ上方修正。調整後1株利益見通しも11.20ドルから約11.85ドルに引き上げた。

23日の米株式市場でアドビ株は前日比1.7%高の460.20ドルで終了。通常取引終了後の時間外取引ではほぼ変わらず。年初来では8%下げている。過去2年は年間ベースで50%前後の上げを維持していた。

20年12月-21年2月(第1四半期)の売上高は26%増の39億1000万ドル(予想平均37億6000万ドル)。一部項目を除いた1株利益は3.14ドル(同2.79ドル)だった。

これとは別に、アドビはジョン・マーフィー最高財務責任者(CFO)が年内に退職すると発表。後継者を探す間、同氏は職にとどまるという。

原題:Adobe Projects Sales Topping Estimates on Creative Growth (1)(抜粋)

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