2021/3/21

アマゾンも注力。eコマースの最前線は「ライブ配信」へ

INDEX
  • 人気配信者もアマゾンに進出
  • わくわくする買い物体験を
  • SNS大手が続々参戦
  • 先行する「中国市場」
  • 毎回の配信が「チャンス」
  • 「次のユニコーン」に期待

人気配信者もアマゾンに進出

消費者ジャーナリストとして長年活躍するマット・グラニテは、アメリカのテレビ局で放送されるコンテンツを撮影したり、YouTubeチャンネル「The Deal Guy」で動画を公開したりしてきた。
その気さくなショーマンシップが、アマゾンの目に留まった。同社は2017年から数カ月に1回、彼をニューヨークに派遣して動画を収録。新学期やプライム・デーといった販促イベントなどに絡めて、アマゾンのサイトで流している。
2019年からグラニテは実験的にリモート出演を始めており、新型コロナウイルスのパンデミックが起きたときは、トロントの自宅地下室をスタジオとして使う準備が進んでいた。
「パンデミックの唯一明るい兆しは、私のようなクリエイターが、自宅にいる買い物客とつながることができることです」
現在はアマゾン・ライブで毎日、ときには1日に数回配信して、キッチン用品から除雪機まであらゆる商品を紹介している。動画の下部には、彼が解説している商品が次々に表示される。
視聴者が画面をクリックして購入すると、高級品や美容商品は10%、アマゾン・フレッシュの商品は1%など、さまざまな歩合でグラニテに手数料が入る。
今はまだ、YouTubeチャンネルのほうが広告やスポンサー契約などを介して収入は多いが、アマゾン・ライブの収入と視聴者数もこの1年で増えた。
マット・グラニテの配信動画

わくわくする買い物体験を