(ブルームバーグ): 米プロフットボールNFLはテレビ放映権に関する一連の新たな長期契約を発表した。契約は推定1050億ドル(約11兆4500億円)相当で、木曜日の試合の独占放映権をアマゾン・ドット・コムに付与することが含まれる。NFLがこうした契約をストリーミング配信会社と締結するのは初めて。

18日の発表によると、CBSとFOXは日曜日の日中の試合について放映を続け、拡充されたデジタル配信の権利も取得する。NBCは日曜日の夜間の試合でストリーミングを含むテレビ放映権を維持。ESPNは番組「マンデー・ナイト・フットボール」を継続し、オンライン配信の権利も取得するほか、一部の試合は系列のABCで放送する。契約期間は2023ー33年の各シーズン。

一連の契約では大きな変化が幾つか示された。伝統的なメディア企業の契約金が従来をはるかに上回ることだ。ただ、契約にはオンライン配信の権利も含まれる。さらに、独占放映権をインターネット企業が初めて取得したことだ。旧弊なスポーツの世界に革新的な放映が導入される可能性がある。

アマゾンの「プライム・ビデオ」は木曜日の試合をストリーミング配信する独占放映権を取得し、年間約10億ドルを支払うことで合意したと、事情に詳しい関係者は語った。

原題:NFL Signs $105 Billion TV Deal, With Amazon Taking Thursdays (2)(抜粋)

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