[フランクフルト 18日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は18日、今後30年間の気候変動に伴う経済リスクを評価するため、ECBが経済全体のストレステスト(健全性審査)を実施していることを明らかにした。

ストレステストでは、世界の企業400万社とユーロ圏のほぼすべての銀行を調査しており、2021年半ばに最終結果を公表する。

初期の調査結果では、早期の行動に明らかなメリットがあることが分かったという。

副総裁はブログで「最大の汚染企業と、物的リスクに最も脆弱な地域の企業は、今後30年間で、平均的な企業に比べて最大4倍の気候リスクにさらされる可能性がある」と指摘。

「追加の気候対策を導入しなければ、異常気象から生じる企業のコストが大幅に増え、債務不履行の確率が大きく上昇する」と述べた。