[15日 ロイター] - 豪鉄鉱石大手フォーテスキュー・メタルズ・グループは15日、温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」について、これまでの目標を10年前倒しし、2030年までに達成すると述べた。従業員の報酬もこの目標に連動させる。

温室効果ガス排出削減を巡っては、英豪系資源大手リオ・ティントなど同業他社も再生可能エネルギーの利用促進を図っているほか、情報開示や行動追跡、目標達成の説明責任を求める投資家からの視線も厳しくなってきている。

フォーテスキューは、排出目標を全社的に正式に報酬体系に組み込む考えを表明。グリーンエネルギーに一層注力し、傘下の「フォーテスキュー・フューチャー・インダストリーズ」がオーストラリアでグリーン電力やグリーン水素などのプロジェクト開発に当たる方針を示した。

フォレスト会長は「再生可能エネルギーへの世界的な需要を背景に、いずれグリーンエネルギー関連事業が鉄鉱石事業をはるかに上回る日が来るだろう。ただ、われわれの鉄鉱石や資源へのコミットメントは揺るがない」と述べた。