[14日 ロイター] - 電子決済サービス大手ストライプは14日、直近の資金調達ラウンドで6億ドルを調達したと発表した。これにより同社の評価額は950億ドルに達した。

英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)によると、評価額は米シリコンバレーの非公開会社で最大となった。

今回の資金調達では、独アリアンツ、仏アクサ、ベイリー・ギフォード、フィデリティ・マネジメント・アンド・リサーチ、セコイア・キャピタル、アイルランド国債管理庁(NTMA)が出資した。

ストライプは欧州事業への投資や需要増加への対応、国際決済サービス網の拡充などに調達資金を充てる方針を示した。

ストライプの共同創設者で社長のジョン・コリソン氏は「今年は欧州、特にアイルランドでさらに投資を拡大していく」と語った。

NTMAが運営するアイルランド戦略投資基金(ISIF)は発表文書で、ストライプに5000万ドル出資したと明らかにした。

アイルランドのバラッカー副首相は声明で、ストライプとの提携により今後5年間に1000人超の雇用が創出され、同国経済が拡大するとの見解を示した。

ストライプの幹部は昨年12月、ロイターに対し、東南アジア諸国や日本、中国、インドなどアジア地域で事業を拡大する計画を明らかにしていた。

ストライプは米サンフランシスコとアイルランドのダブリンに本社を置いている。