日米豪印、価値観共有を優先 共同声明で中国名指しせず

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注目のコメント

• Okano Yoji

  コンサルティングファーム シニアマネージャー

  ・2021年03月14日

  記事最後にーーー4首脳は「年内に対面で会おう」と確認して協議を終えたーーーとありますが、これを実現するとして、QUADサミットのためだけに集まるのはハードルが高いとすると、会談をセットしやすいのは10月末にイタリアで開催予定のG20でしょうか。日米豪印ともにG20メンバーなので4首脳が同じタイミングで同じ場所にいる訳で、インドとしても会談を受けるハードルは相対的に低くなります。もともと2018、19年のG20では2年連続で日米印の3カ国首脳会談は開催されていましたから、そこに豪州が加わるだけです。
  
  となると注目は、インドのモディ首相がG20で中国やロシアと会談するかどうかです。モディ首相は2018、19年のいずれも、日米印首脳会談のすぐ後に中露と3カ国首脳会談に臨むという実にインドらしい外交をやっています。
  
  2020年はG20がオンライン開催になったため、こうしたマルチ会談はなかったと思いますが、今年のG20がオフラインでの通常開催となれば、インドが参加するマルチの会談にも例年以上に注目が集まりそうです。
  
  (その他、中国とインドがともにメンバー国である上海協力機構やBRICSの首脳会議での両国の絡みも気になります。特にBRICS会議の2021年の議長国はインドですし)。